「2歳の時に母を亡くしたので、僕は母の顔を知らなかったんです。」そう話すのは、会社員そしてブロガーとして活躍する中山さん。38歳にして、アルバム写真を通じて初めてお母様の顔を知ったといいます。それまで納屋のような場所にしまい込まれていたアルバムは、Omoidoriをきっかけに38年の時を超えてお母様の愛情を届けてくれました。
Omoidoriのコンセプト「世界に1冊の想い出を、手のひらに。」は、かけがえのない写真をデジタル化することで、遠く離れた家族と共有したり、忘れかけていた想い出を振り返ってもらいたい…そんなメッセージが込められています。まさにその象徴のようなエピソードを、中山さんがお話ししてくださいました。
「物心ついた時には亡くなっていたので、母の顔を知らないままで育ちました。父はよほど辛かったのか、母に関してまったく話すこともなく、母が写っている写真を納屋のような場所の奥深くに仕舞い込んで、一度も開くことはありませんでした。でも僕に子供が生まれ、『Omoidoriでスキャンする』ということでアルバムを借りることができたんです。」
お母様の記憶がない中山さんにとって、大変な衝撃だったそうです。「これまでどこにもなかった“母に愛されていた”というまぎれもない証が、この写真のおかげでようやく実感できたんです。」写真に写るふたりは、とても幸せそうな表情をしています。それが、何よりの証です。
「アルバムは、父がどうしても手元に置いておきたいようなんですが、Omoidoriがあれば母の写真をスキャンして、自分のスマホの中に入れ、いつでも手元に置いておくことができます。それにしても、写真は撮っておくものだなぁ…と思います。撮っておけば、いつか人の目に触れる。」
写真はタイムマシンのように過去を見せてくれます。写真に撮っておけば、そしてデジタル化して残しておけば、その幸せはきっと未来の誰かに伝わるはずです。それは、これから新たに生まれる想い出にとっても同じはずです。
改めて、写真は人を幸せにしてくれるものなのだと感じました。